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いじめ問題を、もう一度。~行政×学者×遺族で創る『新しい教育フォーラム』~

どうしていじめはなくならないの?

 

 

2011年、大津市の中学校で起きたいじめ事件は、まだ記憶に新しい人も多いのではないでしょうか?

いじめを苦にした自殺などの悲惨な事件が起きるたび、いじめの問題はメディアに大きく取り上げられ、世論が再発防止を叫びます。しかし、すぐにその問題意識は薄れ根本的な解決に至らないまま、また事件が起き、そして再発防止が叫ばれるということを数年おきに繰り返しています。その結果、未だいじめの数は認知されているだけで 全国の学校の2校に1校にのぼり、苦しみ続けている子どもたちが数多く存在します。

 

 

もちろん、何も対策がとられていない訳ではありません。

行政は事件をうけていじめに関する法案を新たに成立させており、学校現場は経験に基づいていじめに対する指導方法や学級経営方法を編み出し、教育研究者はいじめがおこる仕組みやその対処方法について理論を確立させ、 それぞれがいじめ防止に取り組んでいます。

そう、いじめ対策は進んでいるはずなのです。

なのにどうしていじめはなくならないのか。

 

 

それは、その法案や実践や理論がバラバラで嚙み合っていないからだと僕らは考えています。行政も教育現場も研究者も、ひとつひとつが「いじめ防止」のための重要な歯車です。しかし今はまだ、この3つが上手く作用しあって効果を生み出すことができていません。

 

そんな今、問題解決に向けて必要なのは、3つの立場の知を持ち寄り、互いの取り組みを上手く作用させていくための議論をすることです。そしてその議論が机上の空論とならないためにも、そこにはいじめ当事者の声が不可欠だと僕たちは考えます。

 

 

当フォーラムでは、

行政に関わり学校現場の第一線でも活躍されていた隂山英男氏、

文部科学大臣補佐官として教育行政の中心で活躍されている鈴木寛氏、

元日本教育社会学会会長で長年いじめ問題について研究してこられた加野芳正氏という、「現場」「行政」「学者」を代表する方々に加えて、

いじめが原因で息子を失った後、いじめ被害者の子どもたちと文通を重ね当事者に寄り添い続けている大河内祥晴氏をゲストに招き、客観的・理論的でありながらも、いじめ当事者の声をしっかりと踏まえた議論を行います。

 

そして異なる立場からいじめに関わるゲストが一堂に会する当日が、本当に子どものためになるいじめ対策のきっかけとなることを目指します。

みなさんも、もう一度、いじめについて考えてみませんか?

【そもそも関西教育フォーラムとは?】

ROJE関西学生事務局が主催し、京都大学11月祭にて毎年開催している教育イベント。

企画はもちろん、広報、ゲストとの交渉を含めすべて学生が行っています。

今年で7回目の開催となり、近年は200名以上の来場者にご参加いただいております。

毎年異なるテーマ、切り口で教育を見つめなおしています。

今年のテーマは「いじめ」ですが、昨年度は、「教育格差」をテーマに、当団体の理事である隂山英男氏、関西大学准教授の若槻健氏、大阪府内の小学校教員の西矢大亮氏の3名のゲストをお呼びして、教育について熱く議論を交わしていただきました。

当日の参加者は280名を超え、会場満員の大盛況!

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